海人に


この頃

フッと思い出す紳士がいる。

彼と結婚して赴任先について行った何年も前のこと。


ある日

日本から彼らの上司がやってきた。


ローカルのレストランで日本人スタッフが集まって

仲間うちの慎ましい食事会が催された。



基本は夫婦同伴だったので

私も食事会に参加させていただいた。


和やかな楽しい食事会だったけれど

その中で一番動き回っていたのは

日本から出張してきた上司だった。


企業に勤めていると、

誰にでも企業のカラーが付くが

その方も、〇〇〇カラーそのもののような上司で

穏やかでゆったりとした感じのおじ様だった。


まだ、若かった主人などは足を組んで

楽しそうに食事を楽しんでいるのみで、ちっとも動かなかったけれど


温かく明るく真面目な印象のその方は

ビールを勧めながら、部下ひとり一人との会話も楽しみ

同伴の妻にも言葉をかけ腰がとっても低く印象に残った。


その年のお正月には

その方から年賀状が届いた。


印刷された年賀状の隅に

大変心のこもった励ましと

〇〇くん、期待してるぞ! とペンで丁寧に書かれてあった。


やがて何年か後に

その方が社長に就任したと新聞に大きく載っていた。(今は引退



海人が

だんだん大きくなっていくにあたって

海人にどんな事を伝えていったらいいのか思う時

その方をなぜか思い出す。


その方は社会人として成熟した大人を感じた人だった。


腰が低く穏やかで、けっして威張ったり威嚇したりしない人だったが

強いリーダー感を覚えるレベルの高い企業戦士だった。



海人が人間として成熟するのは

時間もかかるだろうけれど


大地にしっかり立って時々は

自分の位置をちゃんと見つめ軌道修正しながも

ちゃんと生きていけるといいなと思っている。



この頃、私の周りに体調を崩す方が多く

人生はなにがあるかわからないことを実感している。


自信満々に生きてきた彼らにとって

突然の病の宣告は、どんなにショックだったかと思う。


でもどんな逆境に遭遇しても、

彼らが恥ずかしくない生活をしているのは見事だと思っている。



海人には、

小さい時から常に危機意識を持つよう育ててきたつもりだが


自立心は強いものの

のんびりとしたマイペースな男の子に育っている。


海人の性格に合わせて、ゆっくりでいいから

どんな危機でも人生最高の場面でも

自分を見失わないで行動できる男であってほしい。


そして

自分だけが良い思いをして

自己満足をして、なんの痛みを感じないようでは

まだまだ社会人として未熟だということを知ってほしい。


今もって未熟な母だが

彼が一人前になるように

ちょっとだけ手助けをしておきたい。


海人が一人っ子だということは

いずれ一人で生きていかなければならないからだ。


親は何時までも支えきれないから。





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