功名が辻―時代からの墜落!


今回も濃厚な演出でした。

それにしても永作さん嵌りすぎです。

秀吉にすでに先がないと知るやいなや、
淀殿、あからさまに秀吉に嫌悪感丸出しとなりました。

失禁するサル殿はリアルでした。 
淀には老いていく者に対する、慰めも敬愛の念もなく
ただただ、その朽ちていくサル殿に対して容赦ありません。

第39話 ― 秀吉死す

近寄るサルに「口がくさい!」と言い放つ淀(永作博美)には
もはや笑うしかありません。それに打ちしがれ
回廊でまたも ・ ・ ・ ・ ・ ・
リアルすぎて怖いです。

衰弱し、死に近い床に横たわるサルの耳元で
母お市の方の恨みを囁く淀。
お市の方や織田の亡霊にうなされ
死を前にして悪夢に魘される秀吉。

秀吉と長年連れ添いながら、常にどこか氷のように醒めていて
ただただ憎悪と復讐心で生きてきたであろう淀の
哀しさと凄まじい反撃は凄かったです。 (!)
秀吉が淀に傾倒するほどの愛情は、淀に少しでもあったのでしょうか?

小悪魔な淀に狂った色香のつけは大きく
大阪城で下手な和歌を詠んで、淀を手にした日が
老いた秀吉(柄本明)の、時代からの墜落の時だったのでしょう・・・・

あるのは淀の傍若無人な謀にのって、守ってくれるはずの
身内である秀次(成宮寛貴)や一門を惨殺してしまい、豊臣の血は瀕死の状態。
気づいた時には自らの首を閉める結果になっていました。

周りに信頼する者が居なくなってしまったのも
すべては色香に惑わされた哀れな天才児の末路だったのでしょうか。

それに比べ寧々(浅野ゆう子)は優しかったですね。
秀吉は淀の小悪魔ぶりに振りまわされ
老後は様々な判断の誤りがあったものの、
天下人の秀吉に最後まで連れ添った真摯な寧々は
秀吉の聖母のようでもありました。

女を選べなかった男の、哀れな末路はあっけないものでした。
現状に不安をもったまま、信頼すべき豊臣の後見人を持たぬまま
秀吉はあっけなく逝ってしまいました。

家康(西田敏行)が自分の時代が来たと、なぜかピンク家康で熱演。
また血を血で洗う戦乱の時と豊臣の最期が予想されるドラマ展開でした。

大河の公式ページに「秀吉へのレクイエム」というコーナーが
あるのですが、なかなかです♪
「はよ、いきなされ」と言う言葉は永作さんによると
淀の秀吉への愛情だったようです。

それにしても久しぶりに面白い大河です。
特に永作さんと榎本さんこのお二人、嵌っていて怖いです。
千代も一豊もいいのですが、この脇役俳優達の濃さは
今回はとくに見ごたえがありました。

同じ死でも、秀吉の死は秀次に比べ引っ張りました。
でも大御所ばかりの演技派の役者の中で、引っ張りすぎて
意外と秀吉の死が目立たなくなってもいました。
そのくらい今回は、どの役者さんもすごかったです。

短くてちょつぴり不満だった秀次の死でしたが、
「みじか~い!」って思われただけ、秀次(成宮寛貴)は目立っていたのかもしれない?
なんて思っているひとりです。(汗)

次回も楽しみ!



   
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功名が辻―彷徨う魂!


今回のタイトルは確か「関白切腹」でした。
楽しみにドラマの展開を待っていたのに、15分で秀次は死んでしまいました。
・・・・・・・がっかり・・・・・・・・・・・・・・・・・(涙)

しかし、いま時間が経っても
秀次が袖を翻して、ローカを渡って行く後姿が
やけに脳裏に残っています・・・・・ 印象に残るシーンでした。


第38回 ― 関白切腹

聚楽第に出向いた一豊(上川隆也)は、秀(成宮寛貴)の説得を試みる。
一豊は秀次に、直ちに伏見の秀吉(柄本明)と会って申し開きをするように勧め、
ここまでの不仲になってしまったのは秀次と秀吉が
十分に話をしてこなかったからだと説く。刀を手に秀次を行かせまいとする側近たち。
その動きに、控えていた一豊の家臣も座敷に入り、両者は一触即発の状況となる。
                                        (公式ページより )

千代:仲間由紀恵   山内一豊:上川隆也   豊臣秀次:成宮寛貴
豊臣秀吉:柄本明   石田三成:中村橋之助   徳川家康:西田敏行
黒田官兵衛:斉藤洋介   淀:永作博美   寧々:浅野ゆう子


秀次は幼い頃より秀吉に翻弄され、最後にはその秀吉に
反逆の汚名まで着せられての最期となりました。

まさに秀次は秀吉の犠牲者、どんなに無念であったことでしょう。
前半秀次と、彼を取り巻く配下のもの達の生き様は印象的でした。
秀次を守ろうとする若い側近たちの行動も理解できたし
一豊の覚悟も理解できました。
彼らが秀次を守ろうとする熱い思いが、伝わってくるようでした。
ここは秀次はじめ側近達の演技が光っておりました。

死を覚悟してからの秀次は、純で清くて青年らしい生き様でした。
秀次の己を捨てた秀吉への苦言も、真っ直ぐで良かったです。

最後の関白の仕事として、秀吉と対峙するところや
秀吉に高野山行きを命じられるあたりは本当に魅せてくれました。

高野山に幽閉されることになった秀次の
時代からの、退場シ~ンは感動しました。
廊下を袖を翻して歩き去っていく後ろ姿は、今も目に焼きついています。

若い秀次が時代を生き切れず、
哀しい残酷な運命だったのにも拘らず、秀次らしい最期でした。 
自ら生きて死ぬ」 のだという、哀しい満足感も見え
いろいろと示唆する、なかなか絵になる後姿でした。

成宮くんの容姿と、繊細な雰囲気が、
その無念で孤独な若き秀次とリンクしており、再放送を
見直しても、成宮・秀次が強く印象に残りました。

秀次はたしかに財力、武力、人脈とも秀吉の足元にも及びませんでした。
もともと関白の職は、藤原家摂家が任官するはずの役職。
秀次は秀吉の甥というだけで、関白の地位についていた身。
そのうえ実質的には秀吉の支配下にあった力のない関白でした。

弱冠25歳の秀次は、近江八幡のや優れた様々なものを
後世に残したものの、まだまだ若すぎたのかも知れません。

また学者としては優れていたとしても、まわりの信服を得るための
秀吉のような恐ろしいほどの政治力や指導者としてのカリスマ性、そして
時を読む判断力、決断力が成熟していなかったのでしょう。

別れの時秀次が、振り返って千代に微笑みました。
それはかつて久しぶりに出会った姫路城で、
秀次が嬉しそうに、千代に振り返って微笑んでいたのが
伏線になっていました。
あの姫路城の場面が、印象的に撮られていたので
これは別れのシ~ンに出てくると、予想出来た場面でした。
その哀しい秀次の最期を覚悟した微笑みは、胸に迫るものがありました。

死を覚悟してから、
関白として最期まで、真っ直ぐ生きようとする秀次の生き様は
たしかに青臭さはあったとしても
その死を前にして、なお関白としての誇りを失わぬ
ところは見事だったと思います。

だからこそ秀次の最期の場面はじっくりと見せてもらいたかった。
15分で秀次が居なくなってしまうなんて・ ・ ・ ・ ・
前半場面がとっても良かっただけに残念でした。

切腹の場面もいろいろ前振りがあったのに、
なんだかあっけなかったことも返す返す残念でした。

それにしても秀次を排斥しても
なおその一門のものを、皆殺しにするよう秀吉に
言いよる淀(永作博美)は強烈な怖さがありました。

淀の悪意に満ちた陰謀に巻き込まれ、打つ手なく秀次は
ただただ自分を認めて欲しかっただけの秀吉に
徐々に追い詰められていきました。
関白として強い自負を持ちながらも屈辱と焦燥に墜ちていく
若き関白の苦悩と孤独感が切なかったです

秀吉はその秀次を、死に追い込むばかりではなく、
その血を根絶やしにするために、秀次の側室から
生まれたばかりの赤ん坊まで、処刑してしまいました。

秀次の事件は豊臣に、大きな暗雲を残すことになりました。
この事件は、秀吉の人品の卑しさを世に知らしめ、
人心が急速に離れていった事件でもありました。
豊臣の没落の始まりでした。

後半拾が出家しました。のちの湘南和尚です。
真意のほどはわかりませんが、拾が一豊の側室・藤波神祖の子であるとも言われています。
拾は京都の妙心寺に入って修行して湘南和尚という名僧となりました
。)



成宮くんが天草四郎を演じる舞台「魔界転生」を観て来ました。
さすが舞台俳優でした。
声が演舞場に良く響き、台詞もはっきりと良く聞こえ感動的でした。
成宮くんの舞台は初めてだったのですが、
そのオーラーと、強い演技力は鳥肌もので衝撃をうけました。
実力者の大御所に囲まれても、なお強い存在感を放っていました。











img126.jpg
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功名が辻―翻弄される秀次!


今回は緊迫感があって、非常に面白い展開でした!

秀吉と秀次の緊迫したやり取り、世継ぎ争いに巻き込まれていく人々。

変化していく時勢に追い詰められて酒に溺れていく秀次。

「どう生きたらたらいいのだ!」と一豊に詰め寄る秀次の孤独な立場。

そして、いかに秀次を排斥して自分の子を豊臣の世継ぎにしようと、
画策する淀は怖いほどの迫力がありました。


淀(永作博美)が再び秀吉(柄本明)の子(後の秀頼)を産んだことで、
豊臣家後継ぎとしての関白・秀次(成宮寛貴)の立場はいよいよ危ういものとなった。
そんな状況を理解しつつも秀次は千代(仲間由紀恵)に
『わしはこの国を譲り受けたのじゃ』と言い募る(公式ページより)


千代:仲間由紀恵   山内一豊:上川隆也   豊臣秀次:成宮寛貴
豊臣秀吉:柄本明   石田三成:中村橋之助   徳川家康:西田敏行
黒田官兵衛:斉藤洋介   淀:永作博美   寧々:浅野ゆう子

今回、ドラマ全体がスピード感もあり、緊迫していて面白さに迫力がありました。
全体に若手から大御所にいたるまで、俳優人全員の演技力のレベルが高く
物語りにも奥行きがあり、ドラマの展開に魅せられました。

今回はまさに女を敵にまわしたら、あらゆる手段で無情に
どんな男とて闇に、葬り去られるというような怖いお話でした。
権力を手にし秀次を排斥しようと、わが子のために暴走する淀を
秀吉をはじめ誰も止められず、秀次はしだいに孤立していきました。
画策する彼女の前では、秀次の正論も正義も純な思いも
まるで塵のように意味のない、脆いものになっていました。

まさに秀次は、秀吉の寵愛を武器にした淀の陰謀によって
高座から引きずり落とされた時代の犠牲者のひとりだったのでしょう。

秀吉は大変に秀次を可愛がっていたという設もあり、
もしそうだとしたらよけいに、不本意なことで追い詰められていく
関白秀次はどんな思いの中にいたのでしょうか?

心を許す一豊の前で自分をさらけ出した秀次の場面は、見ごたえがありました。

一豊! わしはどう生きたらよいのじゃ!」 

淀が来てから最高の地位を持ちながらも、それに見合う
秀吉の評価も愛情も失い、疎外感を感じている秀次の
孤独な哀しさが伝わってくるようでした。

わしは生きておるのじゃ」 

この場面の一豊役の上川隆也さんと
秀次役の成宮寛貴くんの、やり取りは見ごたえがありました。
秀次の孤独な目に、おもわず涙がでました。

わしはわしの思いどうりに生きるぞ!
 
彼にとって、秀吉に言われるままに翻弄されてきた人生の中で
はじめて自分の意志で、強く生きようとしているかのようでした。

人はいかなる立場になろうとも、己の立場を生きることは出来まする

と忠言する一豊。

そなたらしい考えじゃ」 

諭す一豊に秀次が放った一言。
秀次の孤独感あふれる寂しそうな目が印象的でした。
ここは秀次の心情が溢れるように伝わってくるいい場面でした。

その人品にいろいろな説のある秀次。しかし
拾が生まれてから、秀吉からあまりに理不尽に疎んじられ
もはや先はないと思ったのかもしれません。
秀次にとって現状は、孤独だけだったのでしょうか。
 
若いものは秀次の知らぬところで、短絡的で先を見ないまま血気に走り、
頼みの綱であるはずの宿老達も 「一城の主」 と言う名のもとに
若き主君を見捨てようとしていました ・ ・ ・ ・ ・

関白秀次政権は完全に秀吉の支配下にあり、
秀次は財力、軍事力も秀吉の足元にも及ばず、力のない関白の身。
本来はもっとも信頼する宿老も、秀次を監視するお目付け役。
なによりも宿老の手痛い密告などが、
さらに彼の立場を危ういものにしていきました。

今と違って権力に反するものの側の人間は、
お家断絶、一族の皆殺しとそれこそ判断ひとつで情勢が
変わったのですから、側近達も
綺麗ごとだけでは済まない状況だったのかもしれません。

しかし今や関白を返上しても仏門に入ろうと、いずれにしても秀次には
わが子の将来を案じる淀によって、命は無かったかと思いますが ・ ・ 

石田三成(中村橋之助)が秀次を助けようと、一豊に
助言していたのが印象的でした。史実のなかにも三成が秀次を
助けようとして奔走したという説がありますが、今ドラマのなかでは
完全に淀側の人間、なんだか唐突な三成の正義あるれる様子でした。
しかし最後に三成は、まずは御身の安泰を考えよとすでに
秀次には先のないことを暗に忠告。
 
史実的にはありえないと思える千代と秀次の接点ですが、
それにしても秀次は今もなお、千代に授けられた言葉だけを
生きるよすがにして生きていたのですね。   
若い秀次の孤立感、孤独感が良く現れた37巻でした。

          
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こういう場面での秀次役の成宮寛貴くんの演技は、
緊迫感と切なさがあり、なかなか見せてくれました。
その切れた演技力に引きこまれ魅せられました。  

秀吉役の柄本明さんも今や秀吉そのもの。上手いですよね。
そして老いた秀吉を毛嫌いする、淀の凄さにはもう笑うしかありません。
永作博美さん、嵌っていて怖すぎです。

次回こちらも真っ直ぐにしか世渡りが出来そうもない一豊は
どうやって秀次を裏切ることになるのか、その展開は興味あるところです。
それにしても秀次は本当に可哀想でした。
時代を生きられなかった、哀しい残酷な最期が次回に待っています。

淀の永作さんそして柄本さんなど、異彩を放っている役者さん達のなかで
成宮くんは今大河では俳優としては、一番の若手であったにも拘わらず
華やかに悲劇の関白を見せてくれました。存在感がありました。
来週はいよいよ関白切腹ですね。もう成宮くんが出演しないのは
残念ですが、次回その最期を演じる成宮寛貴という俳優の演技に期待です。




staff angle 09 」 で秀次役の成宮寛貴くんのことが
大きく取り上げられています。また秀次の最期への軌跡
沢山の写真とともにアップされました。




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功名が辻―寵愛という武器!

功名が辻 第36話 「豊臣の子」

真っ直ぐ生きようとする秀次、軌道を逸脱しつつある秀吉

時代に馴れぬ無骨な一豊、それを支える千代。そして始まった女の戦い。

盛り沢山でしたが、どのエピソードも面白いものでした。

秀吉(柄本明)と淀(永作博美)の子・鶴松が病で急逝、
淀は寧々(浅野ゆう子)による毒殺を疑い、寧々はこれを否定したが
千代(仲間由紀恵)を呼び出し、これからは秀次(成宮寛貴)を豊臣の跡取りとして
盛り立てるよう告げる。しかしやがて朝鮮での戦、豊臣家の後継問題……。
噴出する問題に、世の乱れを予感する千代。
そして淀が再び男児を出産。この若君の誕生が
豊臣家をさらに大きく揺さぶってゆくことになる。(公式ページより)


千代:仲間由紀恵   山内一豊:上川隆也   豊臣秀次:成宮寛貴
豊臣秀吉:柄本明   石田三成:中村橋之助   徳川家康:西田敏行
黒田官兵衛:斉藤洋介   淀:永作博美   寧々:浅野ゆう子


今回はなかなか面白かったです。いよいよ淀(永作博美)と寧々(浅野ゆう子)の
激しい女の戦いが、戦乱の裏で始まったようであります。

この頃になると淀は、茶々と呼ばれていた頃にはない
アクの強い女性になっていたようです。
秀吉の寵愛を武器に持ち、権力の側に立つ女としての
圧倒的な強さを前面に出してきていました。

さらにその気位の高さと感情的な性格の中、寧々(浅野ゆう子)に
子を殺されたと思い込む淀には、母として女としての怖さが加わっていました。

淀役の永作博美さんが主役のように魅せてくれており
三成(中村橋之助)とのなんとも意味深な場面 ・ ・ ・ ・ ・

このお二人は、今回まるで秘密の恋人同士のよう。
淀の生んだ子供は三成の子のような感じです。 そういう言い伝えもあるのですが ・ ・ ・
今回は特に淀が、秀吉を憎んでいたという設定なのでしょうか?

寧々(浅野ゆう子)も淀の子を後継者に押すよりも、甥の秀次(成宮寛貴)を
後継者として盛りたてよと千代たちに命じます。

それは秀吉の妻であるという意地と、秀吉を思うが侭に操っているようにみえ
あからさまに行動している淀に対する女としての嫉妬もあったのでしょうか。

秀吉の足らない政治を奥から動かし、権力の中枢にいて豊臣を支えていた寧々。
頭が上がらず秀吉がもっとも信頼する、糟糠の妻であった賢い寧々でも
女という意味では淀には敵わなかったのかもしれません。

秀吉にとっては、淀の誇り高い振る舞い、その我が儘さえなんとも
魅力に映ったことなのでしょう。陣中に淀を連れて行く惚れ様でした。

その二人の女たちに挟まれて、秀吉に運命を翻弄されはじめた秀次を
成宮くんがうまく演じていました。

秀次は若くて真っ直ぐで、周りの空気を読めない未熟な面のある関白のようでした。
おそらくあの当時としては近代的な、後世に残る美しい近江八幡の町を作り
優れた学者でもあったことでしょう。  しかしその若く純粋な性格ゆえに、
自分の主義主張を変えることが出来ずに
自分や家族、家臣たちを最後まで守れなかったんでしょう。

自分を曲げずに真っ直ぐだったところは、清く誠実な武将だったのかもしれません。
おそらく千代の言う 「人の心を読み解くことが功名につながるだろう」 と
秀次に人生を渡る知恵を教えてくれる身近な者はいなかったのでしょう。

あるところでは、うまく時代を渡っていけない一豊の一徹さに
似ていたのかも知れません。 でも一豊にはその一豊を
補佐してくれる千代がいてくれたからこそ次の時代にまで
家系を絶やさずに守っていけたのかもしれません。

秀次にもそういう意味で支えてくれる人が必要だったのでしょう。
しかし優秀な宿老はいたけれど千代から幼少の折、授かった言葉しか
彼を本当に導いてくれた者はいなかったのかもしれません。

あそこで秀次も、出家でもして身を引いていれば、
後世に残る悲惨な結末は起こらなかったのかもしれません。

もっともすでに軌道を逸しつつある秀吉から逃れるすべは
なかったのかもしれませんが・・・・。

秀吉と秀次を分断しようと、秀次を持ち上げる家康が
なかなかの狸ぷりで、面白かったです。
その話を聞いていた一豊が自宅で書物に埋もれていたのは
似合わなくて、その様をうまく撮った映像が可笑しかったです。
やっぱりそこでも千代に生きるアドバイスを貰っていた一豊。

結論としてはいつの世も、貰う嫁によって男の人生は
随分と変わるということでしょうか。

いよいよあと2回、秀次を排斥しようとする秀吉と
しっかり生きようとする秀次の哀しく残酷な運命、
豊臣の未来を暗示するような、悲惨な事件が起こるわけですが
この2回のお話は楽しみなところでもあります。

58歳の秀吉役の柄本明さんと、23歳という若手の成宮寛貴くんの
お二人がこの場面を、どう見せてくれるのか楽しみです。









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功名が辻 ― 母衣に抱かれ!


茶々(永作博美)が男児を出産。

秀次(成宮寛貴)付きの宿老である一豊は秀次に随い祝いに訪れるが、
茶々が産んだ赤子を豊臣家の跡取りに決めたと言わんばかりの秀吉の言葉に危惧を覚えた。

これまで、跡目は秀次とされてきたはず……。 (公式ページより)

第34回 ― 聚楽第行幸

千代(仲間由紀恵)は、門前に捨てられていた赤子に、拾(ひろい)と名づけて育てることにした。一豊(上川隆也)は跡目を継がせないことを条件に認める。しかしその表情は冴えない。帝の聚楽第行幸の世話役に任じられたからだ。そして千代も、寧々(浅野ゆう子)から得意の裁縫で打掛を作るよう命じられる。その打掛を豊臣家の宝としたいという寧々に、固辞する千代だったが寧々は譲らない。
一豊は、同じ世話役の三成(中村橋之助)に儀典について教わり、千代は選り打掛を縫い上げる。
そして行幸の当日、後陽成天皇(柄本時生)は、千代の打掛の前で足を止め賞賛、行幸は大成功のうちに幕を閉じた。そして懐妊していた茶々(永作博美)が無事に男児を出産。

 
千代:仲間由紀恵  一豊:川上隆也  秀次:成宮寛貴  秀吉:榎本明   法秀尼:佐久間良子
康豊:玉木宏  三成:中村橋之助  茶々:永作博美  ガラシャ(玉):長谷川京子  
寧々:浅野ゆう子  後陽成天皇:柄本時生  官兵衛:斉藤洋介



今回はなかなか面白い内容でした。

寧々と茶々との女同士、火花を散らしての対決は面白かったです。
寧々は、なにしろ施政にも加わり、税、人事などを司るほどに
優秀な秀吉の糟糠の妻だった女性。
一方の茶々も名家出身の、誇り高い生粋の姫君。

本来なら自分より身分の低い寧々が正妻とはいえ
おのれの前で高飛車に振舞ってくることなど、
茶々には考えられないことだったでしょう。
しかし寧々の茶々を侮ったような物言いも
茶々の誇り高い育ちの前では迫力のないものでした。

茶々は 「上様のお子を身ごもってこそ、初めて豊臣の女。
北政所様はじめ、並み居る側女達の果たせなかった無念の思い
必ずやこの茶々が果たしてみせまする」 と毅然と、微笑を浮かべて言い放ちました。

この後、予告どうり茶々は懐妊するのでした。
10人を超える側女にも子が恵まれることがなく、茶々も授からぬものと
思っていた寧々は大きな創傷感に落ち込むのでした。

子がどんなに欲しくても、子に恵まれない寧々にとって
どんなにか、はかり知れない思いの中にいたことでしょう。
それゆえ、そんな寧々が茶々に子が出来たことを、
大政所に力なく報告するところや
寧々の気持ちが分かる大政所が、秀吉の不貞を詫びるところは切なかったです。

裏で茶々は三成を呼び出して、 「そちの顔が見たい」
「そちもこの子の顔を見てやっておくれ」 と
赤子を抱いて三成の傍にいき、 「この子を頼みましたよ」 とささやくのでした。

そう茶々が言ったあとの、思わせぶりな効果音が・・・
暗に 「鶴松」 は三成の子だと言う含みのある演出でした。

茶々が出てくると、なんとなく画面が華やかになります。
茶々役の永作博美さんは、まさに茶々という感じですね。
茶々の自由奔放な恐れを知らないわがままぶりが
今後どのように永作博美さんによって表されるのか楽しみです。

茶々と寧々の女の戦いは見所のひとつです。 

それにしても一豊は、あいかわらず戦以外の任には
ついていけないへたれな男でした。
特に今回は、帝の聚楽第行幸の世話役に任じられたからサー大変!

勇気をだして苦手な三成に、儀典について教えてもらったりと
一豊なりに努力を重ねていたのですが、
行幸当日ついに仮病をつかい休んでしまいました。

しかしそこは千代、 「行かなくてよいのですか~」 と
軽くだんな様を脅しておりました。 (笑)
そうかもしれぬと、あわてて仕事に戻った一豊です。(職場復帰!)

千代のへたれなだんな様を、出世させるための操縦法は
ときに少々鼻につきますが、そうでなければ動かないだんな様ですから
しかたがありません。こんなだんな様では、よほどの女性が傍についていなければ
一国一城の主にはなれなかったかのような、一豊の描かれかたでした。

秀吉が子を授かったことで、あちこちでさざ波が起こり始めておりました。
特に次の世継ぎとされていた秀次は、自分の立場が不安になります。
しかしその気持ちを抑えて秀吉のもとに、祝いにかけつけた秀次に
「ワシの亡き後、天下は誰が取るか言ってみよ」 と迫ります。

困惑する秀次役の成宮寛貴と、迫る秀吉役の榎本明の絶妙な演技が印象に残りました。
若き秀次の、叔父が何を考えているのかが分からない不安な様子と
子ができて有頂天な秀吉が、子の将来を心配して秀次にさぐりを
いれている様子が面白く描かれていて見ごたえがありました。

そのあと自分が秀吉に警戒されていると知ると、すぐに
隠居を申し出た官兵衛でしたが、秀吉は警戒して許しませんでした。
官兵衛は秀吉の古参の配下の者でしたし、
最も戦で功をなした優れた軍師でありながら
ほとんど無冠に近い扱いを受けたひとりでもありました。

官兵衛のような優秀な男を、もっと次の代のために大事にしていたら
その後の豊臣家の運命も違っていたかもしれません。
秀吉は人材を育てることに一番失敗したのかもしれません。

任が重く仮病を使ってしまう、相変わらずなへたれな一豊。
茶々に子が生まれたことで、秀次(成宮寛貴)と黒田官兵衛(斉藤洋介)に
探りを入れる秀吉など、今回は面白い人間模様が見られました。


☆=
「TV navi」 の、P75の 「辻の向こうから」 という
コラムのなかで上川隆也さんが
秀次役の成宮くんについて 感想を書いておられます。


9月は関白・秀次のエピソードが中心のストーリーになること。
成宮くんとはNHKの 「少年達」 で共演したこと。
その時から成宮くんは、お芝居が実に達者だと思ったこと・・

成宮くんは、技術はもとより感性でも
芝居を作るタイプだということ。
常に演出の求める以上のことを、やろうとする前向きな
姿勢が印象的だったと、とっても褒めてくれています。

現場で共演した役者さんに
褒めてもらえるのは、成宮くんも嬉しいですね。
                 「TV navi」 より♪



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